● 極東ロシア上空通過中
ちょっと外している間に出発していました…
上は極東ロシア「マガダン」へ向かう様子です。
本日(4/20)は色々な事象が一気にやって来て、何やら忙しいというか賑やかというか、
盆と正月どころかかてて加えて彼岸と忘年会まで一緒くたになった様な(?)、
兎に角えらい日になって居る様ですね。
先ず、本日は記事タイトル通り、二十四節気の「穀雨」(黄経30°)で、
即ち黄道十二宮ではおうし座の期間の始まりでもあります。
更には本日は新月であり旧暦3月の始まりでもあります。
のみならず、日本時間の20:30頃には月が昇交点を通過する、という事態が起こります。
何だか回りくどい表現をしてますが、
昨年の「月食」の時書いた様に、
新月付近で月が昇・降交点を通過するという事は、「日食」が起るワケですね。
ただ、今回の日食は、まだ春分からあまり日が経ってない上、
昇交点を通過するより前に「合」となるので、
残念ながら北半球…日本付近の緯度では観測し難い様ですね…
まあ、国立天文台(こちらは石垣島からとの事ですが)を始め、
海外からライブ配信を行うチャンネルもある様ですから、
そちらに期待して、久々の天体ショーを楽しむ事としましょう。
参考までに、
日食が起る範囲等については、
国立天文台の此方の資料(https://www.nao.ac.jp/contents/astro/sky/2023/04/partial-eclipse-factsheet.pdf の 1-2.)に図示されていますが、
これだと素人目にはちょっと解りにくくないですか?
以前、月食の時にもデータを引用させて頂いた“Mr. Eclipse” 事 Fred Espenak さんのサイトで
とても解り易いアニメーションが見られますのでご紹介致します。
Solar Eclipse Preview: 2015 – 2030 (https://mreclipse.com/Special/SEnext.html)
例えば、今回の日食のアニメーションが見たい場合は、
上記ページの“2023 Apr 20” のリンク先の“ Global Map Animation of Solar Eclipse” の項目リンクから希望のサイズのアニメーションをクリックで閲覧出来ます。
またまたかな~り久々の(手動)更新となって仕舞いました…
こちらを暫く放ったらかし…にしていたという訳でもないのですが、
暫く留守をしている間にも、世はまだまだ油断は出来ないまでも、
これまでと比べれば徐々に色々な制限も解かれ、徐々に日常を取り戻しつつ有る様ですね。
本ブログもまた、同様に自動による定期更新以外の記事もアップして行けたらなあ…等と考えて居ります。
と、いったところで今回も(リハビリも兼ね)亦候、暦に纏わる話題から…まあ、
我が国民は昔から、挨拶がてら折に付け季節や天気の話題から入るものですからね…
さて、本日(3/21)は皆さん先刻ご承知の通り、国民の祝日「春分の日」にして二十四節気の「春分」(期間の始まり)なワケですが、
また、「旧暦」では2月の最終日、即ち「晦日」でもあります。
本ブログでも再三取り上げて来た事なのですが、所謂「旧暦」は「太陰太陽暦」といって、
カレンダー上の「月」は文字通り天体の(地球の)「月」の朔望で決まり、
それぞれの月の季節は太陽の黄道上の位置(視黄経)によって決まります。
具体的には二十四節気の中、偶数版目に当たる「中気」によりその月が何月であるかを決める事になっています。
例えば、「立春」(正月節:黄経 315°)から始まって、 次の「雨水」(正月中:330°)を含む朔望月(令和5年は 1/22 5:53 ~ 2/20 16:06)が「正(一)月」、一つ飛ばして4番目の「春分」(二月中:0°)を含む月(同 ~3/22 2:23)が「二月」といった具合です。
なので、只今の…即ち本日で終わる「月」は、二月中「春分」を含んで居ますから「二月」という事になる次第です。
では、次の「月」はどうでしょう?明日(3/22)の朔(新月)の次に来る朔は 4/20 13:13 (今更ですが、時刻は総て 日本標準時です)で、一方次なる三月の中気「穀雨」(30°)は 4/20 17:14 となって居ります。
つまり、本年の旧暦二月に続く旧暦月は中気を含みません。
この様な場合、その「月」は「あまった月」という事で「閏月」となり、暦上では「閏二月」とされます。
1朔望月は、29~30太陽日なので、12朔望月は大体 354 ~ 6 日(月も地球もケプラーの第二法則やその他の要因により公転時の角速度が変化しますので一定ではありません)くらいになりますから、
大体3年で1ヶ月分くらいの誤差になるのは自明の理ですね。
簡単に纏めると、この置閏法は1太陽年の約 1/12 の長さ(時間)と 1 朔望月の長さのギャップ(節気の方が長い)が自然に積算されて行き、
終には 1 朔望月を飛び越して「リセット」される事を利用しているワケです。
最初に誰が思いついたか知りませんが、上手い事考えるモンだなあ…と関心します…まあ、筆者如きがエラそうに言うのもナンですが
ただ、そんな精巧な「旧暦」にもちょっと…いや、その精巧さ故の(?)結構な問題が起きる事が知られています。これは太陰太陽暦そのものではなく、我が国に於いて一般に「旧暦」と称される「天保暦」に関わる問題です。
本年は西暦では 2023年ですが、丁度10年後の 2033年、天文や暦を趣味とする好事家には良く知られた事なのですが、「旧暦2033年問題」と呼ばれる天保暦(これは、太陽の黄道上の位置(視黄経)によって節気の日取りを決める「定気法」という手法を採用して居ます)のシステム上で起こる不都合が判明して居ます。
もう少し具体的に記すと、2033年秋から2034年春に掛け、中気を含まない朔望月が3つ、逆に中気を2つ含む月が2つ出て来て仕舞うという事態が生じ、天保暦のルールでは○月と決められない旧暦月が発生してしまう、という問題です。
何かの縁あって本稿で「旧暦2033年問題」知った、と仰る皆さんは、大変興味深い話ですから、是非この問題について調べてみてください。
就中、国立天文台のページ(旧暦2033年問題について https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/topics/html/topics2014.html)に詳しく解説されて居ります。
詳しい暦の事となると、やっぱりこの手の「日めくり」が一つあると重宝しますね。
通常の使い方の他にも資料として手元に置いて何かと参考にしています。
札幌を目指し宮城県沖上空を通過中のサンタ。
こちらは東京での配達を終え、金沢へ向け関東上空を飛行する様子。
そうこうしている内に、沖縄を通過し、日本でのデリバリーは終了していました…相変わらずの凄まじいまでのスピードです。
皆さんのところへはプレゼント届きましたか?
でもサンタのハードワークはまだまだ続きます…!